共働きは、決して楽なこととは言えません。しかし、子育てに必要なお金や家族に必要な収入を得ることができるといったメリットも多数存在します。共働きをする上では、家事や家計の分担割合においても、夫婦でしっかり話し合っておくことが重要です。
現在、日本の共働き家庭の割合はどうなっているのでしょうか?
また、女性が働くことについて、どう捉えられているのでしょうか?
そして何よりも、共働きをすれば金銭的に豊かになれるのかといった根本的な疑問を抱いている人も多いものです。楽しく共働きをするためには「働くこと」の意味や考え方、家事サービスの利用といった面にも目を向けておく必要があります。
本記事では、
といった、共働き世帯の方やこれから共働きを始めようとしている方に、
ぜひ知っておいていただきたい内容をご説明します。
共働きをする理由はもちろん、その道を選んだ二人の生き方を理解、納得するために、本記事をお役立てください。
総務省統計局が発表した「平成27年(2015年)国勢調査」によりますと、夫婦共働きの世帯はデータを収集し始めた1980年から年々増加傾向にあり、2015年には64.6%と約6割を占めるようになりました。1999年以降は、共働き世帯が専業主婦世帯を上回っています。
世代別に見た共働きは、30代前半〜50代前半が最も多くなっており、
そのうち女性が正社員の共働きは約15%となっています。
どうして専業主婦が減り、共働きが増えたのでしょうか。
まず、女性の大学進学率上昇により、雇用形態が大きく変わったことが挙げられます。内閣府が発表した「男女共同参画白書(概要版) 平成29年版(2017年)」によりますと、1993年には約20%程度であった女性の大学進学率は、2016年には48.2%と、およそ2倍以上になりました。男性と同等に働きたい、キャリアを積みたいと考える女性は、結婚後も仕事を続けることを希望していると言えます。
また、「家にいるよりは、外に出て働きたい」「収入が減ったわけではないが、貯蓄がしたい」と扶養内で短時間労働を求める女性も増えているのが現状です。
ここからは、共働きが増えた理由について、もう少し掘り下げてみましょう。
上記では、共働き世帯が年々増加傾向にあるとお伝えしましたが、実質の数値だけではなく、国民一人ひとりの意識も、年々変化傾向となっています。
例えば、内閣府が発表した「男女共同参画に関する世論調査」によると、1992年は「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という問いに対し、「反対である」と答えた人は34.0%でした。しかし、2012年には反対が45.1%と、半数に迫る勢いとなっています。
共働きに対する抵抗感が薄れていく中で、共働き世帯は今後ますます増加していくことが予想されます。
その理由について、より深く掘り下げて見ていきましょう。
「社団法人 日本証券業協会」のデータによると、1994年には世帯平均年収はおよそ710万でしたが、その後は減少が続き、2003年には約597万と、100万円以上減っています。減った年収を妻が働くことで補おうとするのは、ごく自然なことだと言えるでしょう。
1986年に男女雇用機会均等法が施行されるも、2005年に日本が合計特殊出生率で史上最低の出生率1.25という数字を記録したことを契機に、国が関係法令を強化・改善。2006年頃から、出産後も離職せずにフルタイムで働き続ける女性が増え始め、専業主婦世帯を大きく上回るようになりました。
世代別でみると、女性の若い世代の考え方の変化によるものも大きいようです。
厚生労働省が発表した「平成28年(2016年)働く女性の実情」データによりますと、25〜29歳の女性の労働力はデータ収集を始めた1968年以降、初めて8割を超えるなど、若い世代には、女性が働くことに対する抵抗がないことが分かります。
これらの点から、今後も共働き家庭はゆるやかに増えていくとのではないでしょうか。
もう一つ、共働きをする大きな理由として、経済的理由が考えられます。一般的には「子育てにはお金がかかる」と言われますが、一体いくらかかるのでしょうか?
子どもの学習費を、幼稚園から大学まで、さまざまなケースを想定し、比較してみましょう。
通う場所 | 金額 |
---|---|
すべて国公立に通った場合 | 540万 |
幼稚園のみ私立、小学校から大学までは公立 | 616万 |
幼稚園から高校までは公立、大学だけ私立 | 716万 |
すべて私立 | 1,770万 |
さらに、かかる費用は学費だけではありません。「首相官邸:子育て費用負担問題」にて提出されたデータによりますと、生活費などの養育費は子ども一人につき、1,640万となっています。
つまり、生活費などの「養育費」を含めると最低でも一人につき2,180万円以上かかるという計算です。
また、親の年収は子どもにとっていろいろな意味をもたらします。
総務省統計局で発表された「平成28年度(2016年)家計調査報告」の「夫のみ有業の世帯の家計収支」と「夫婦共働き世帯(有業者は夫婦のみ)の家計収支」を比較すると、共働き世帯の実収入は夫のみ有業の世帯と比べ、およそ150万高く、教育にかける費用も1.7%高くなっています。
また、お金が必要になるのは子どもの学費だけではありません。夫婦の老後の貯金を貯めながら、子どもを学校へ通わせなければいけないのです。
さらに、仮に現在、夫(世帯主)が主な収入を問題なく得ているとしても、病気やリストラといった可能性はゼロではありません。必ず定年まで勤め上げられるとは言えないのです。
夫婦共働きには、さまざまなメリットが存在します。
「子どもがやりたいと思ったことをやらせてあげたい」と願うのであれば、家計収入を増やすためにも、夫婦共働きをすることがとてもよいことだと言えるのではないでしょうか。
夫婦のお金の管理はとても大切なことですよね。でも、お金のことはなかなか他の人にも尋ねにくいものです。まずは、共働き夫婦が疑問に感じていること、不満に思っていることを見てみましょう。
夫と妻の収入のバランスによる問題、財布を一つにするかどうかの問題、そして収入と家事労働をどう関連づけるかといった内容に関する疑問や不満が多いことが分かります。
現在、男女の賃金格差は徐々に縮まってきているのの、厚生労働省が発表した「平成29年(2017年)賃金構造基本統計調査」によると、男性の平均賃金ピークは424万、女性の賃金ピークは270万と、開きがあることが分かります。
共働き夫婦において、妻が短時間労働(パートなど)の場合、夫の収入のみでやりくりする家計は少なくありません。しかし、その現状に夫は納得しているのでしょうか?
また逆に、家事の負担割合だけを年収に基づいて判断してしまうと、女性の負担率が高まります。男性と同等の賃金を稼いでいる女性はごく一部であり、ほとんどの共働きのケースでは、女性が多く家事を負担することになります。これもまた、本当に妻は納得しているのでしょうか?
家計や家事、家族に関する負担割合を賃金差で決めることに対しては、さまざまな意見が生まれています。
総務省統計局で発表された「平成28年度(2016年)家計調査報告」によりますと、二人以上、40歳未満の月平均消費支出を見てみると、総支出は261,490円です。住宅ローン返済世帯の世帯主(男性)の収入が約49万円、住宅ローン返済のない世帯の世帯主(男性)の収入が約36万であることを考えると、夫の収入のおよそ半分から3分の2が、家計支出に充てられていることがわかります。
食費は63,596円ですが、この数値は外食ではなく、自炊することによって生まれる数値であり、その影には調理をするために時間を割いている実態があります。また、炊事を調理師や調理師見習の平均時給にあてはめた場合、1時間あたり1,163円とのデータもあります。
夫だけに金銭負担をさせる、妻ばかりが家事をするといった方法は、共働きを続ける上で、どちらにとってもデメリットが大きいと言えるのではないでしょうか。
2001年に内閣府の男女共同参画局が発表した「男女共同参画白書」の「育児期にある夫婦の育児、家事及び仕事時間の各国比較」によりますと、日本の男性は育児0.4時間、家事0.4時間となっており、女性の育児19時間、家事18時間と大きな開きがあることが分かります。
仕事と育児・家事は、どちらも本当に大切なことです。しかし、仕事がある以上、家事に割くための時間には限りがあります。その中で、日本人女性が調理にかける時間は1日合計151時間となっており、世界の国々と比較しても、長時間となっています。
仕事や育児が忙しいからと、誰も家事をしなくなってしまったら、一体家はどうなってしまうのでしょうか。家の中は散らかり、洗濯物も溜まり、不衛生になってしまいます。子育ての環境にも良くありません。調理をやめてしまえば、栄養バランスが崩れる可能性もあり、身体の健康管理も心配です。
しかし、共働き夫婦にとって、仕事と家事の両立はとても大変なことです。もっとちゃんとしようと思いながらも、時間が取れずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ただし、工夫次第では、共働き夫婦が家事の負担やストレスを減らし、楽しく仕事や家事・育児をすることも可能です。共働きのメリットのひとつとして、金銭的な余裕が挙げられます。
例えば、家事代行サービスを利用すれば、普段なかなか手が回らない部分の掃除を依頼することができ、その間に子どもと出かけるなど、家族サービスの時間も増えます。また、調理時間の短縮につながる家電や、食洗機、お掃除ロボットなどの有効活用も良いでしょう。
仕事も家事・育児も全て楽しむことができるのは、夫婦共働きをしているからこそなのです。
特に、
といったメリットは、共働きならではといえるでしょう。
そこで、共働き夫婦におすすめしたいのが、必要量の食材とレシピがセットになった「ミールキット」です。共働きで感じる時間のなさ、ストレスに関しても、ミールキットや家事サービスをうまく利用することで、乗り越えることが可能です。
数あるミールキットの中で、特におすすめなのがオイシックスの「Kit Oisix(ミールキット)」です。
まさに、共働き夫婦には最適といえるでしょう。
共働き夫婦に関するデータ、現在抱えている問題点、そしてその解決法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
最後にもう一度、本記事の内容を振り返っておきましょう。
家事の中でも特に時間がかかる調理は、共働き夫婦にとって悩みのタネですよね。
ミールキットが気になった方は、2人前の「Kit Oisix(ミールキット)」とオイシックスの野菜などの食材が入った「Kit Oisix(ミールキット)おためしセット(旬の食材つき)」を注文してみてはいかがでしょうか?