Oisixおせち2025

世界のおせち・お正月料理をご紹介

世界のおせち・お正月料理をご紹介

伝統的なお正月料理を詰めて食べる日本のお正月ですが、世界のお正月はどんな伝統料理を食べているのでしょうか?世界のおせちについて調査しました。

海外でも「新年」はめでたいこと

日本では年末に年越しそばを食べ、元旦にはお屠蘇とおせち、そしてお雑煮をいただくように、世界各国にもお正月の定番料理があります。海外でも多くの国が縁起の良いものを用意するところは共通しています。ただ、ごちそうの度合いとしては、欧米のキリスト教圏では、やはりクリスマスが盛大にお祝いされるので、そのあとすぐのお正月はちょっぴりお休みモードのようにも見受けられます。色々な国のおせち料理について、調べてみました。

世界のおせち料理

海外ではいったいどんなお正月料理が食べられているのか、みてみましょう。

中国

中国最大のイベントともいえる春節は、1月下旬から2月中旬の旧正月。横浜や神戸の中華街でも春節祭の雰囲気が味わえます。餃子や餅がよく食べられます。最近では少なくなってきたそうですが、大晦日には家族全員が集まって餃子づくりをするのが伝統的です。地域にもよりますが、やはり水餃子が一般的。餅は金銀に見立てた黄色と白のものが様々な形で作られます。また、香港では大根餅もよく食べられています。点心の定番メニューですが、旧正月の時期は干し鮑やフォアグラ入りの豪華版が登場します。

韓国

韓国では「トックク」と呼ばれるお雑煮に似た料理が食べられます。韓国のお餅「トック」は糯米ではないので、日本の雑煮の餅のように伸びませんが、牛肉や鶏肉でとったやさしい味わいのお出汁と餅の組み合わせは、ホッと安心する味。「一杯食べると、ひとつ年を取る」といわれているお正月の定番料理です。

台湾

お正月より大晦日の方が盛大にお祝いされます。遠くに暮らす家族も帰省して、みんなで揃ってごちそうを食べます。「紅白湯圓(ホンパイタンユェン)」という紅白の白玉が入った甘いスープ。「長年菜(ツァンニェンツァイ)」という切らずに茹でたホウレン草。「糯米甜粥(ヌォミィーティェンツォ)」と呼ばれるもち米のお粥。この3つを仏前にお供えしてから食べます。神様へのお供えものが由来である日本のおせちと共通点がありますね。

ロシア

ロシアでは「ペリメニ」と呼ばれるシベリア地方の料理が定番。ペリメニは牛肉や羊肉の挽肉などの具をモチモチとした皮で包んだ水餃子のような料理。熱湯やスープで茹で、バターやサワークリームをまぶしていただきます。たくさん作って外の天然の冷凍庫で保存しておくのだとか。いくつかコイン入りのものを作っておき、当たった人は一年を幸せに過ごせるという、おみくじのようなお楽しみも。

アメリカ

地域や家庭によってお正月に食べるものは違い、アメリカ全土で共通するお正月料理はないようなのですが、南部では「ブラック・アイド・ピー」という種類の豆を使った煮込み料理、その名も「ブラック・アイド・ピー」(そのまんま!)や、さらにそれをジャスミンライスと混ぜた「ホッピン・ジョン」という料理を食べるそうです。大豆のような薄いベージュ色の豆に黒い目が付いているささげ豆の一種で、黒目がコインを象徴しているとされ、金運UPの縁起の良い食べ物です。

イタリア

「ザンポーネ」という豚足の皮に豚の色々な部位のミンチを詰めた肉料理をいただきます。レンズ豆の煮込みが添えられるのが定番で、レンズ豆は「福を呼ぶ」や「金運アップ」の意味を持つ縁起物だそうです。

お正月料理以外でお祝いは?世界のお正月の過ごし方

日本では家でおせち料理を食べて、初詣に行くというのが定番ですが、海外ではどのように過ごすのでしょうか。

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大晦日の夜はアレを観ないと始まらない?

ドイツでは、大晦日に毎年繰り返し放送されている番組があります。「Dinner for One」というイギリスの短編映画で、過去にはギネスブックにドイツで最も再放送された番組として載ったほど。イギリスらしいブラックユーモアのある10分ちょっとのショートストーリー。イギリスのコメディをなぜドイツの人たちが毎年恒例で観ているのかは謎ですが、この「Dinner for One」を大晦日の午後6時〜7時頃(複数の放送局で時間をずらしてやっている)に観て、カウントダウンパーティをするのがドイツの定番の年越し。日本の紅白歌合戦みたいな存在なのでしょうか。

年越しにブドウを食べる…?

マドリードのプエルタ・デル・ソル広場にある大時計の12時の鐘に合わせてブドウを12粒食べる習慣があるそうです。この鐘というのが除夜の鐘のようにゆっくりしたものではないので、意外と大変なのだとか。鐘に合わせて食べきると願い事が叶うとされているため、プエルタ・デル・ソルの鐘が鳴る数分前には、皆、皮を剥いたブドウと乾杯用のシャンパンを用意してテレビの前に陣取り、中継を待つのだそうです。慌ただしそうですが、楽しい年越しになりそうですね。

年始まわりはやっぱり大切

シンガポールやモンゴルでも年始の挨拶まわりがあります。シンガポールでは、もてなす側がパイナップルタルトやラブレターと呼ばれるロール状のクッキーやポークジャーキーなどを用意し、訪れる側はみかんを2個持っていきます。モンゴルではお正月を「ツァガーンサル」といって非常に大切に祝います。年始の挨拶も、親戚や尊敬する人の家に、よそ行きの服を着て良い馬に乗って、みんなで行きます。デンマークでは食器を隣の家に投げつけます。たくさんの食器を投げつけられた家庭ほどラッキーとされ、お正月の玄関に、割れた食器がたくさんあるということは、多くの友人、良き隣人を持っている証拠だそうです。

嬉しいお年玉

欧米ではお年玉はあまり聞かないように思いますが、中国や台湾では、日本のようなお年玉の習慣があるそうです。少し違うのは、台湾では子供だけでなく、お年寄りにもあげるということ。中国では近所のおじさんやおばさんなど目上であれば血の繋がらない人からも貰えるということ。さすがに金額は多くても100ウォン(700円位)とのことですが、ご近所中をまわれば結構な金額になりそうですね。

お国が変われば、用意するものや行動の内容が違うのでちょっとびっくりするものもありましたが、そこに込められた意味合いは案外似たようなものが多く、結構親近感を持っていただけたのではないでしょうか。

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