初めておせちを手作りする方に、作り方や費用をまとめました
今年こそはおせち料理を手作りしてみたい!
そんな方のために、初めてのおせち作りの教科書を作りました。年始の特別な意味を持つ料理を手作りで振る舞えたらとても素敵ですよね。だけどおせち料理を作るのは全くの初めてという方には少し敷居の高い料理でもあるかもしれません。だけど、そんな方もご安心してくださいね。この『初めてのおせち作りの教科書』を読めばきっとそんな心配も吹き飛んでしまうはずです。ではさっそく初めの一歩を踏み出してみましょう!
最初にやること、作る・買うの仕分け
手間暇かかるおせち料理は、最初から「全部自分で作る」というのは難しいものがあります。例えば、黒豆や昆布巻きなどは初心者には失敗しやすいメニューです。さらに手間もかかるため、たくさんの料理を詰め合わせるおせち料理を初めて作るなら、時間のかかるものや失敗しやすいものは購入し、比較的簡単な料理を手作りするという方法がオススメです。
ではどんなメニューが手作りに向いているのか、さっそく見ていきましょう。
比較的失敗が少なく簡単なおせちメニュー
- 大根と人参の紅白なます
- 千切りにして塩漬けし、砂糖とお酢で和えるだけ
- 田作り
- ごまめをあぶり、たれを混ぜるだけ
- 栗きんとん
- さつまいもをポタージュ状にし、栗の甘露煮を加えるだけ
- 数の子
- 塩抜きし、醤油、酒を加えただし汁に漬けるだけ
- ぶりの照り焼き
- フライパンで焼いたぶりに照り焼きのたれを絡めるだけ
- 竹の子土佐煮
- たけのこを醤油、みりん、酒、だし汁で煮るだけ
初心者が失敗しやすいおせちメニュー
- 昆布巻き
- 所要時間2時間コースの超難関・・・。かんぴょうの結びでつまずいてしまう人も
- 黒豆
- 圧力鍋が必要な上、保存時にしわしわになってしまう失敗例も多く見られます
- 伊達巻き
- フードプロセッサーでとろとろにした後にオーブンで焼いて巻くため手間も時間もかかる一品
- 海老のうま煮
- 海老のさばき方や湯で加減を誤ると、豪華な海老が不恰好になってしまいます
- ローストビーフ
- 本格的に作るなら、調味料多数、さらに調理時間も長くなってしまいがち
作りやすいおせちと作りにくいおせちのメニューをそれぞれ見てきましたが、全部自分で作らなくても、半分ほど作ればもう立派な手作りおせちです!上記のメニューを参考にして、何を作って何を購入するのか、おせち料理作りにぜひお役立てくださいね。
おせち作り・購入の予定表を作ろう
仕分けが終わって、作るおせち料理を決めたら予定表を作りましょう。1日で全部作るのは難しく、日持ちするものを先に作っておくなど、元旦当日から逆算していつ何を作るのかあらかじめ計画を立てておくことをオススメします。
黒豆のように下準備が必要なものは調理を数日間にわけて行います。甘塩鮭のこんぶ巻きのように、作り置きが可能なメニューは早めに作っておいて冷蔵庫で保管できるため、当日には盛り付けるだけで済みます。紅白なますのようにささっと作れてしまうメニューは前日に。31日にはほとんどすべてのメニューが盛り付けをするだけという状態にします。品数の多いおせち料理だからこそ、表にしてわかりやすく準備をして効率よく進めていきたいですね。
おせちにかかる費用を計算して材料を購入
お正月料理はハレの日のお料理、手作りにしてもちょっと費用がかかってしまいます。 ご家庭によって予算もそれぞれだと思いますので、まずはどれくらいの費用がかかるのか見ていきましょう。
おせちの材料費相場
品目 | 費用 |
---|---|
黒豆煮瓶詰・レトルト | 300〜5,000円 |
数の子 | 1,000〜5,000円 |
大根と人参の紅白なます | 100〜300円 |
田作り | 350〜1,000円 |
栗きんとん | 500〜1,500円 |
煮しめ(筑前煮) | 500〜2,000円 |
叩きごぼう | 150〜500円 |
ぶりの照り焼き | 500〜2,000円 |
昆布巻き | 250〜10,000円 |
伊達巻き | 400〜6,000円 |
海老のうま煮 | 2,000〜30,000円 |
ローストビーフ | 700〜55,000円 |
重箱 | 3,000円 |
12品合計 | 9,750円〜121,300円 |
買うものの費用を計算したらどこで買うかを決めておき、スケジュールにあわせて材料を購入しましょう。
※自社調べによる価格の一例です。時期や場所によって例外がございます。
高級おせち購入+お皿に自作おせち料理という手もアリ
このページを読んで「私には敷居が高い」と思ってしまったあなた、どうかあきらめずに!通販おせちを買って、それにプラス1品・2品だけでも手作りおせち料理にチャレンジしてみませんか?
例えば、お重とは別のお皿に盛れる料理がオススメです。煮しめ(筑前煮)のように作り慣れている料理を深い器にたっぷり盛り付ければみんなで取り分けて食べられます。 買ってきたローストビーフをサニーレタスやベビーリーフなどを敷き詰めた大きなお皿にサラダ風に盛り付けるというひと手間だけでもちょっぴり手作り感を演出することができます。その他にも田作りや叩きごぼうのようなささっと作れるメニューを2品ほど作り、お盆風のお皿に葉物を敷いて盛り付けるだけで普段の食卓よりかしこまった雰囲気にすることができます。
手作りおせち=全部手作りじゃなきゃ!と気負わず、1品からでも気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。