おせち料理に入れる「練り物」一覧|定番の「かまぼこ」「伊達巻き」や地域の名産まとめ
おせち料理には、必ずと言って良いほど、練り物が入っています。
この記事では、おせち料理に入れる練り物の種類や、込められた思いなどを解説します。地域ならではの特徴が際立つ名産品の練り物も紹介するため、参考にしてください。
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おせちに入れる練り物の種類
おせち料理にいれる練り物としては、「かまぼこ」や「伊達巻き」が代表できです。それぞれ地域に応じた種類や味わいの違いがあるため、以下ではその詳細を紹介します。
各地の名産かまぼこ
・赤巻かまぼこ
・昆布巻きかまぼこ
・旭巻
・龍眼
伊達巻き
・関東の伊達巻きは甘め
・関西の伊達巻きは甘さ控えめ
他にも、「ちくわ」などのお雑煮に使われる練り物をおせちに入れる場合もあります。
おせち料理の練り物①「かまぼこ」
紅白の華やかな彩りが特徴の「かまぼこ」は、おせち料理の定番です。
以下では、おせちにかまぼこを入れる意味や、かまぼこの種類などを紹介します。
かまぼこについては以下の記事で詳しく紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:おせち料理に「紅白かまぼこ」を入れる意味・由来は?飾り切りの方法やアレンジレシピを紹介
おせちにかまぼこを入れる意味
切り分けた際の断面の形が、まるで「日の出」を連想させるような美しい半円形を描く「かまぼこ」は、縁起の良いものとして扱われています。
特に「初日の出」は新年を象徴するものであることから、好んでおせち料理にかまぼこが用いられるようになりました。
紅白の色に応じてそれぞれ意味があり、「紅」は「めでたさ」や「魔除け」を、「白」は「神聖さ」や「清浄」を表しています。
各地の名産かまぼこ
一般的な板かまぼこだけでなく、全国にはその土地ならではの名産かまぼこがあります。
代表的な地域のかまぼこを、以下に紹介します。
赤巻かまぼこ
「赤巻かまぼこ」は、北陸を代表する名産かまぼこです。切り分けると、赤と白の美しい渦巻き模様が断面に現れます。
おせち料理をはじめ、うどんやそばなどの麺類、煮物などに用いられることが多いです。
昆布巻きかまぼこ
赤巻と同じく、切った断面に渦巻きが現れる、巻きかまぼこの一種です。江戸時代の後半から、富山県を中心に親しまれている背景があります。
白いかまぼこに昆布を重ねて作られた、豊かな旨味が特徴です。しっかりとした昆布の歯ごたえと、ソフトなかまぼこの異なる2つの食感を楽しめます。
おせち料理では、赤巻と並べて、華やかな色合いの演出に一役買っています。
旭巻
熊本県を中心に、祝いの席で重宝されているかまぼこです。茹でた鶏卵の周りに、魚のすり身で巻き付けて作られています。
大地から朝日が昇る「日の出」をイメージした、おめでたい形が特徴です。
龍眼
すり身でゆで卵を包んだかまぼこで、切った断面がまるで竜の眼のように見えることから「龍眼」と名付けられました。龍の眼は、古来より縁起物とされてきた歴史的な背景があります。
長崎県では「龍眼(りゅうがん)」と呼ばれていますが、他の地域では「バクダン」や「玉子巻」と称されることが多いです。
おせち料理の練り物②「伊達巻き」
はんぺんと卵をもとに作られる「伊達巻き」は、華やかな見た目でおせち料理を彩る一品です。
おせちに伊達巻きを入れる意味や、地域による伊達巻きの違いを紹介します。
伊達巻きを含むおせちにいれる卵料理については以下の記事で紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:おせちに卵料理を入れる意味は?伊達巻き・錦卵のレシピや他のおすすめ卵料理も紹介
おせちに伊達巻きを入れる意味
書物のような巻物状であることから、「知性」を連想させ、「知恵が増える」ことや「学業成就」の願いが込められています。
名称の由来として、華やかな見た目を形容するため、おしゃれで派手な様子を意味する「伊達」が使われている説が有力です。
地域による伊達巻きの違い
伊達巻きは、地域によって味わいや食感が異なります。
ここでは特に、関東圏と関西圏での伊達巻きの違いに注目して解説します。
関東の伊達巻きは甘め
関東圏の伊達巻きは、砂糖をたっぷり使った甘めのものが主流です。その中でも特に、「東京都」と「小田原」では若干趣向が異なります。
東京の伊達巻きは、卵を多めに使って、まるでカステラのようにふんわりとした仕上がりが特徴です。
小田原の伊達巻きは、たっぷりのみりんでしっとりとした食感と、魚の香りを全面に出したジューシーさを意識して作られています。
関西の伊達巻きは甘さ控えめ
関西では、より魚の旨味を活かした、甘さ控えめの味付けが好まれる傾向にあるようです。
飽きずに食べられる工夫として、だしの風味をしっかり効かせています。
場合によっては、伊達巻きの代わりに、だし巻き卵をおせちに入れることもあります。
おせちのお雑煮に使われる練り物
おせち料理のお雑煮の中にも、練り物が使われることが多いです。
地域性を踏まえながら、お雑煮に使われることの多い練り物を紹介します。
・かまぼこ
・なると巻
・ちくわ
・しんじょ(真丈、真薯)
かまぼこ
お雑煮には、飾り切りをしたり、切り出したりして美しい断面を見せるかまぼこが使われることも多いです。
手軽に鮮やかな色彩を加えられるため、お正月に味わうお雑煮に重宝されています。
一般的な板かまぼこの他に、続いて紹介する「なると巻」が使われる地域もあります。
なると巻
渦巻き模様の断面が特徴的な、静岡県の焼津市で主に生産されるかまぼこです。
関東や東北地方のお雑煮では、華やかさを演出する飾りとして用いられることも珍しくありません。
なると巻は、平安時代の古い文書にも名前が登場するほど、歴史の深さがあります。
おせち料理はもちろん、ラーメンや中華丼などに添えられていることも多いかまぼこです。
ちくわ
新潟県の南西部にあたる上越地方を中心に、ちくわをお雑煮に用いる地域があります。
「上越雑煮」と呼ばれ、ちくわの他に、たっぷりの野菜とぜんまいのような山菜も加えて作られています。
具沢山で、旨味をたっぷり吸ったちくわが味わい深い一品です。
しんじょ(真丈、真薯)
魚のすり身に、すり下ろした山芋や卵白を加えて丸く形作った「しんじょ」を、お雑煮に入れることもあります。
ふんわりとした優しい食感が特徴で、エビや柚子などとあわせてもおいしいです。
お雑煮の汁がしみ込んで、より深い味わいを楽しめます。
練り物の種類を知っておせちを楽しもう
この記事では、おせちに使われる練り物に関して、おせちの定番である「かまぼこ」と「伊達巻き」の由来や種類、お雑煮で使われる練り物など、あらゆる角度から解説しました。
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「おせち」の意味については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
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