おせち料理に「いくら」を入れる意味は?盛り付け方法や保存方法を紹介
おせち料理に入れるいくらは、宝石のように輝く鮮やかな赤色が魅力的な食材です。
今ではおせちの食材として定番になりつつありますが、おせちにいくらを入れる意味を知らない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、いくらをおせちに使う理由や、お重に詰める際の盛り付け方法などを紹介します。
いくらのおしゃれな活用方法や、おせちのきれいな盛り付け方がわかると、おせち作りやお正月がますます楽しくなるでしょう。
おせちに使ったいくらが余ってしまった際の保存方法も紹介するため、いくらを無駄にしたくない方はぜひ参考にしてみてください。
おせち料理に「いくら」を入れる意味は?
いくらは赤い宝石とも呼ばれていて、おせちを華やかに彩るために使われている食材です。
魚卵は数が多いので子孫繁栄を祈願する意味もあり、縁起の良いものとされています。
また、おせちはもともと質素な日本の伝統料理で、いくらがおせちの食材として定番になったのは最近だと言われています。
いくら以外の定番食材の意味
おせちにはいくら以外にも様々な定番食材があり、以下のようにそれぞれ意味や願いが込められています。
食材 | 意味 |
---|---|
黒豆 | 無病息災(まめ・真面目に暮らせるように) |
数の子 | 子孫繁栄(多くの卵を持っている) |
里芋 | 子孫繁栄(土の中に小芋をたくさんつける) |
田作り | 豊作(昔は稲を植える時に小イワシを肥料にしていた) |
きんとん | 金運上昇(金団は金の集まったものという意味) |
伊達巻き | 文化の発展(昔の読み物は巻物だったため) |
エビ | 長生き(腰が曲がるまで) |
昆布巻き | 幸せや喜びを象徴(よろ”こぶ”の語呂合わせ) |
れんこん | 将来の見通しがよい(穴から未来が見通せる) |
おせち料理で余ったいくらの保存方法
おせちに使うためにいくらを購入しても、使いきれなくて余ってしまうこともあるでしょう。いくらは加熱しないため雑菌が繁殖しやすいので、常温での保存はやめましょう。冷蔵保存が基本です。
・いくらをタッパーなどに入れて冷蔵庫で保存
・いくらをアルミカップなどで小分けにして冷凍保存
高級食材であるいくらを無駄にしないために、保存方法をチェックしておきましょう。
いくらをタッパーなどに入れて冷蔵庫で保存
いくらはタッパーなどの保存容器に入れて冷蔵保存すると、約2〜3日間保存できます。
冷蔵庫の中でも温度が低く設定されていて、鮮度を保ちやすいチルド室に入れておくのがおすすめです。なお、購入した場合は、パッケージなどに記載された賞味期限に従いましょう。
いくらをアルミカップなどで小分けにして冷凍保存
いくらはアルミカップに小分けにしてからタッパーなどに入れて冷凍すると、冷凍時間を短縮できて鮮度を保ちやすくなります。使う時もカップごとに取り出せて便利ですよね。
また、ラップでしっかり二重に包んでからフリーザーバッグに入れて冷凍すると、冷凍焼けを防げるので1ヶ月ほどの長期保存にもおすすめです。
解凍する時は電子レンジを使わず、冷蔵庫でゆっくり解凍すると食感が損なわれずにおいしく食べられます。
おいしさをキープするために、使いたい日の前日か2〜3時間前にチルド室に入れておくのもおすすめです。なお、解凍した後はできるだけ早く食べきりましょう。
おせち料理のいくらのアレンジや盛り付け方法
おせち料理にいくらを使う意味や保存方法はわかりましたが、いくらをきれいに盛り付ける方法も気になりますよね。
おせちのお重に詰める際のアレンジ方法や、盛り付け方法も紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
・紅白なますの上にいくらを添える
・いくらをダシ醤油漬けにしてから詰める
・果物の皮で作った容器などにいくらを詰める
・かまぼこに切れ目を入れていくらを挟む
紅白なますの上にいくらを添える
書物のような巻物状であることから、「知性」を連想させ、「知恵が増える」ことや「学業成就」の願いが込められています。
名称の由来として、華やかな見た目を形容するため、おしゃれで派手な様子を意味する「伊達」が使われている説が有力です。
いくらをダシ醤油漬けにしてから詰める
だし汁・みりん・お酒・醤油にいくらを1日ほど漬けて、ダシ醤油漬けにしてからおせち料理に盛り付けると味わい深くなります。
タッパーなどの保存容器の中で漬け込むと、そのまま冷蔵庫で数日間保存もできるのでおすすめです。
果物の皮で作った容器などにいくらを詰める
ゆずや金柑の中身をくり抜いて作った容器にいくらを詰めてから、お重に入れるとおしゃれに仕上がります。
いくらだけではなく紅白なますなど他の料理を詰めてから、上に添えるようにいくらをのせるとさらに華やかになります。
かまぼこに切れ目を入れていくらを挟む
紅白かまぼこに切れ目を入れて、大葉やきゅうりなどと一緒にいくらを挟むと彩りの良いおせち料理になります。
かまぼこを薄く切ると倒れやすいので、厚めに切るのが重箱に詰めやすくするポイントです。
見た目が華やかで、簡単に作れるのも嬉しいですね。
いくらでおせち料理に彩りと華やかさをプラスしよう
おせちにいくらを入れる意味は、おせち料理に彩りを加えたり子孫繁栄を祈願したりするためです。いくらはただ詰めるだけではなく、アレンジ方法や盛り付け方次第で、おせち料理に華やかさをプラスできるのでぜひ活用したいですよね。
ただし、いくらを使っておせちを手作りする場合は、いくらが余ってしまうこともあります。余った場合は常温保存せずに冷蔵や冷凍で保存し、せっかくの高級食材を無駄にしないように注意しましょう。
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「おせち」の意味については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:おせち料理の種類は?具材の意味や重箱への詰め方を解説
- 監修者:金丸 利恵(かなまる りえ)
- おうちごはん研究家、管理栄養士、分子栄養学カウンセラー大手企業での栄養士業務、レシピ開発を担当。保健指導では2000名以上の食事指導を行う。その後独立し、料理教室を主宰し、食育やダイエットサポートなどあらゆる世代の食と健康に関わる。「食べることは、生きること」をモットーに、栄養指導やセミナーを通じて、食と栄養の大切さを伝えている。スーパーで買える身近な食材で、健康的においしく簡単に作れるレシピに定評がある。