おせち料理に「えび」を入れる意味とは?種類や選び方、レシピも紹介
おせち料理には欠かせない食材の一つ、「えび」。
その艶やかな赤色は、おせちの華やかさを引き立てる重要な役割を果たしています。しかし、なぜおせち料理にえびを入れるのでしょうか?実は、えびには縁起の良い意味が込められているのです。
本記事では、おせち料理にえびを入れる意味から、種類、選び方、さらには美味しいレシピまで詳しく解説します。
えびを知り尽くして、より豊かなおせち料理を楽しみましょう。
おせち料理に「えび」を入れる意味とは
おせち料理にえびを入れる文化は、日本の伝統的な食文化の中で長く受け継がれてきました。おせち料理の海老が欠かせない理由には、文化的・歴史的な背景があります。
まず、えびの赤色は古来より魔除けの効果があるとされ、めでたさの象徴とされてきました。鮮やかな赤色は、おせち料理全体の華やかさを引き立て、新年を祝う雰囲気を盛り上げる重要な役割を果たしています。
さらに、えびの形状にも深い意味が込められています。おせち料理のえびの背中が丸まった形は、「腰が曲がるまで長生きする」ことを象徴しているのです。このように、えびには長寿の願いが込められており、新年を祝うおせち料理にぴったりの食材となっています。
また、「海老」という漢字は「老い」に通じることから、「長く生きる」という意味合いも持っています。このような言葉遊びも、日本の食文化において重要な要素となっています。
おせち料理に使われる主なえびの種類
おせち料理には様々な種類のえびが使用されますが、主におせちに入れることが多いえびは、以下の4種類です。
・車えび
・伊勢えび
・ブラックタイガー
・ぼたんえび
車えび:
車えびは、高級なえびの一つとして知られています。その理由は、鮮やかな赤色と豊かな風味、そして歯ごたえの良さにあります。車えびの特徴は、生きたまま調理することで味わいを引き出せることです。おせち料理の海老として、煮物や焼き物で使用されることが多く、その存在感は抜群です。
伊勢えび:
伊勢えびは、その名前から日本の伝統的な食材というイメージが強く、縁起物として重宝されています。大きさと豪華さから、おせち料理のえびの主役として扱われることも多いです。味わいは繊細で上品、身はしっかりとしていながらも柔らかく、高級感のある一品となります。
ブラックタイガー:
ブラックタイガーは、大きさと食感が人気の理由です。車えびほどの高級感はありませんが、しっかりとした歯ごたえと甘みのある味わいが特徴です。価格も比較的手頃なため、家庭でのおせち料理のえびとして使いやすい種類といえるでしょう。
ぼたんえび:
ぼたんえびの名前は、開いた姿が牡丹の花に似ていることに由来します。おせち料理の海老として、刺身や塩焼きで使用されることが多く、甘みが強く、とろけるような食感が特徴です。鮮やかな赤色が料理に華やかさを添え、おせち料理を豪華に演出します。
おせち料理用のえびの選び方
おいしいおせち料理を作るためには、良質なえびを選ぶことが重要です。以下のポイントを押さえて、最適なえびを選びましょう。
1. 鮮度の見分け方:
・色つや:鮮やかで透明感のある色合いが良品の証です。
・触感:身が引き締まっていて、弾力があることが大切です。
・匂い:新鮮なえびは海の香りがします。生臭さがあるものは避けましょう。
2. 冷凍えびと生えびの選択:
・冷凍えび:年末の忙しい時期には便利です。解凍時に品質が落ちないよう、急速冷凍されたものを選びましょう。
・生えび:味わいを求めるなら生えびがおすすめです。ただし、鮮度管理に注意が必要です。
3. サイズの選び方:
・料理や人数に応じて適切なサイズを選びましょう。大人数の場合は、見栄えの良い大きめのサイズが好まれます。
4. 購入時期と保存方法:
・購入時期:おせち料理用なら、12月下旬から31日までに購入するのが理想的です。
・保存方法:生えびは氷を敷いた容器に入れ、ラップをかけて冷蔵庫で保存します。2日以内に使い切りましょう。
おせち料理に使うえびの下処理方法
おいしいえび料理を作るためには、適切な下処理が欠かせません。以下の手順で行いましょう。
えびの洗い方と臭み取り:
流水でよく洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
臭みが気になる場合は、薄い塩水や酒に数分浸してから使用します。
2. 背わたの取り方:
尾の付け根から頭にかけて、背中に沿って浅く切れ目を入れます。
爪楊枝などを使って、黒い筋(背わた)を丁寧に取り除きます。
種類によっては背わたが目立たないものもあるので、確認しながら行いましょう。
3. 殻むきのコツと注意点:
頭を持ち、体の付け根からゆっくりと殻をはがします。
尾の部分は料理の見た目を考慮して残すこともあります。
殻をむく際は、身を傷つけないよう注意しましょう。
4. 下処理したえびの保存方法:
キッチンペーパーで水気をよく拭き取ります。
密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存します。
できるだけ早く使用することをおすすめします。
えびを使ったおせち料理レシピ
ここでは、えびを使った代表的なおせち料理のレシピをご紹介します。
えびの旨煮
材料(4人分)
・えび(大)10尾
・だし汁 400ml
・酒 大さじ2
・みりん 大さじ2
・砂糖 大さじ1
・しょうゆ 大さじ1
作り方
1.えびは背わたを取り、水で軽く洗って水気を拭き取ります。
2.鍋に調味料を全て入れ、火にかけて沸騰させます。
3.えびを加え、中火で3分ほど煮ます。
4.火を止め、そのまま冷まします。
5.冷めたら取り出し、煮汁を少量かけて完成です。
海老しんじょう
材料(4人分)
・えび 200g
・長ねぎ 1/4本
・卵白 1個分
・片栗粉 大さじ1~2
・塩 小さじ1/4
・酒 大さじ1
作り方
1.えびは殻をむき、背わたを取って細かくたたきます。
2.ボウルにたたいたえび、みじん切りにした長ねぎ、卵白、片栗粉、塩、酒を入れてよく混ぜます。
3.冷蔵庫でしばらく休ませます。
4.小さく丸めて、180度の油で揚げます。
5.きつね色になったら取り出し、油を切って完成です。
えびを使ったおせち料理の盛り付けのコツ
おせち料理の見た目を華やかにするためのえびの盛り付けコツをご紹介します。
えびの配置による重箱の彩りの整え方:
赤いえびは、他の色の食材と組み合わせて配置すると映えます。
大きなえびは中央や角に置くと、存在感が増します。
えびと相性の良い他の食材との組み合わせ:
緑色の野菜(例:菜の花、インゲン)と組み合わせると、色のコントラストが美しくなります。
黒豆や昆布巻きなど、濃い色の食材と隣り合わせにすると、えびの赤色が際立ちます。
おせち料理のえびに関するQ&A
Q1: えびアレルギーがある場合の代替品は?
A1: かまぼこや魚の切り身、鶏肉などで代用できます。見た目や味を考慮して選びましょう。
Q2: えびの解凍方法で気をつけることは?
A2: 急激な温度変化を避け、冷蔵庫でゆっくり解凍するのが理想的です。電子レンジ解凍は、えびの食感を損なう可能性があるので注意が必要です。
Q3: おせち料理のえびは何日もつ?保存方法は?
A3: 冷蔵で2-3日程度です。密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存してください。長期保存する場合は冷凍がおすすめです。
まとめ:おせち料理を「えび」でさらに特別に
おせち料理に欠かせない「えび」は、その赤い色と形状から縁起の良い食材として親しまれてきました。おせち料理のえびには、長寿や繁栄を願う意味が込められています。
種類や選び方、下処理方法を知ることで、より美味しいおせち料理のえびを作ることができます。また、えびを使った様々なレシピや盛り付けのコツを活用すれば、おせち料理をさらに特別なものにすることができるでしょう。
しかし、おせち料理の準備には手間や時間がかかり、たくさんの具材が必要なので、自宅で作るのは難しいかもしれません。きちんと作れるか不安な方や食材を余らせてしまう心配がある方は、手軽においしいおせちを楽しめるOisixがおすすめです。
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