アワビで華やかに!おせち料理の定番高級食材の意味と秘密、活用法を解説
おせち料理に欠かせない高級食材、アワビ。その艶やかな姿は、新年の祝いの席を一層華やかに彩ります。
しかし、なぜアワビがおせち料理に使われるのか、その意味や由来をご存知でしょうか?また、アワビの選び方や調理法、保存方法など、知っておくと便利な情報も満載です。
本記事では、おせち料理におけるアワビの重要性から、その活用法まで詳しく解説します。
高級食材を上手に取り入れて、より豪華で美味しいおせち料理を作りましょう。アワビの秘密を知れば、おせち料理がより楽しくなるかもしれません。
おせち料理にアワビを入れる意味と由来
おせち料理にアワビを入れる習慣には、深い意味と由来があります。アワビは古来より日本で珍重されてきた高級食材で、その存在自体が「豊かさ」や「贅沢」の象徴とされてきました。
まず、アワビには「不老長寿」の意味が込められています。アワビは長寿の象徴とされ、その強靭な生命力から「不老長寿」の願いを込めて食されてきました。新年にアワビを食べることで、一年の健康と長寿を願う意味があるのです。
また、「のしあわび」という言葉があるように、アワビは贈答品としても重宝されてきました。「のし」とは、祝儀などに添える飾りのことで、アワビを干して平たく伸ばしたものが「のしあわび」です。この「のしあわび」は、めでたい席や祝い事に欠かせない贈り物とされ親しまれてきました。
おせち料理におけるアワビの役割は、単なる食材以上のものがあります。その存在は「格式」や「豪華さ」の象徴であり、新年の祝いの席を一層華やかに彩る重要な要素なのです。アワビを含めることで、おせち料理全体の格が上がり、新年を迎える喜びと期待感を一層高めてくれます。「不老長寿」の願いと「のしあわび」の縁起の良さが、新年の祝宴をより意義深いものにしているのです。
おせち料理に使用するアワビの種類と選び方
おせち料理に使用するアワビは、主に以下の種類があります。
・クロアワビ
・メガイアワビ
・マダカアワビ
・エゾアワビ
アワビは形態によっても特徴が異なります。
・生鮮アワビ:最も鮮度が高く、風味も良いが、取り扱いに注意が必要。
・ 冷凍アワビ:長期保存が可能で扱いやすいが、解凍方法に注意が必要。
・缶詰アワビ:手軽に使用できるが、生鮮や冷凍に比べると風味や食感が劣る。
アワビを選ぶ際のポイントは以下の通りです。
・鮮度:生鮮の場合、殻に活きの良い光沢があり、触れると身が縮むものを選ぶ。
・大きさ:おせち料理用なら100g前後のものが扱いやすい。
・色:クロアワビなら黒みがかった緑色、メガイアワビなら薄い緑色が良品。
・香り:生臭さがなく、海の香りがするものを選ぶ。
購入時は、信頼できる店舗で、できれば目利きのある店員にアドバイスを求めるのが良いでしょう。また、冷凍や缶詰を選ぶ場合は、原産地や加工方法、添加物の有無なども確認しましょう。
おせち料理のアワビの調理方法
アワビの調理方法は主に「煮る」と「焼く」の2種類があります。ここでは、おせち料理で一般的な「煮アワビ」を中心に、調理方法を詳しく解説します。
まず、アワビの下処理方法です。
1.塩を塗し、ぬめりを取り除く。
2.アワビを流水でよく洗い、表面の汚れを取り除く。
3.専用のアワビ開けや、厚めのスプーンを使って、殻からアワビの身を取り出す。
4.ヒモと内臓(肝)を取り除く。
5.表面の黒い部分(足)を包丁で削ぎ落とす。
煮アワビのレシピ
材料(4人分)
・アワビ 4個
・昆布 10cm角 1枚:
・水 400ml
・酒 50ml
・みりん 50ml
・薄口醤油 50ml
・砂糖 大さじ1
調理手順:
1.鍋に水と昆布を入れてだしをとる。:
2.酒、みりん、薄口醤油、砂糖を加え、下処理したアワビを加えて火にかける。
3.沸騰したら、アクを取り除き、落とし蓋をして弱火で10分ほど煮る。
4.火を止め、そのまま冷めるまで置く(一晩置くとさらに味が染み込む)。
5.アワビを取り出し、煮汁で湿らせながら薄く切る。
仕上げのポイント:
煮汁が半分くらいになるまで煮詰めると、より濃厚な味わいになります。
切る際は、アワビの繊維に対して垂直に切ると食べやすくなります。
盛り付ける際、煮汁を少しかけると艶やかさが増します。
焼きアワビのレシピ
材料(4人分):
・アワビ 4個
・バター 20g
・レモン汁 大さじ1
・塩 少々
・こしょう 少々
調理手順:
1.アワビの下処理を行う(煮アワビと同様)。
2.フライパンにバターを溶かし、中火で熱する。
3.アワビを入れ、片面3分ずつ焼く。
4.焼き色がついたら、レモン汁、塩、こしょうを加える。
5.弱火にして、さらに1-2分焼く。
焼き加減のコツ:
アワビが縮んでくるのが、焼き加減の目安です。
焦げすぎないよう、火加減に注意しましょう。
付け合わせの提案:
レモンのくし切り、パセリのみじん切りを添えると彩りが良くなります。
焼きしいたけや焼きエリンギなど、キノコ類との相性も相性が良いです。
おせち料理におけるアワビの盛り付けと飾り方
アワビの盛り付けは、おせち料理の見栄えを左右する重要なポイントです。
伝統的な盛り付け方:
・アワビは薄く斜めに切り、扇形に並べる。
・煮汁をかけて艶を出し、山葵を添える。
・松葉や金箔を飾り、高級感を演出する。
現代風アレンジの提案:
・アワビを薔薇の花の形に切り、中央に いくらを添える。
・小さな器に一切れずつ盛り、様々な薬味(柚子皮、山葵、針生姜など)を添える。
・アワビの薄切りを巻いて、キャビアを上に乗せる。
見栄えを良くするコツ:
・ 色彩のコントラストを意識し、緑の野菜や赤い果物を添える。
・盛り付ける器の色や形にも注意を払い、料理全体の調和を考える。
・ 余白を適度に取り、詰め込みすぎないようにする。
アワビを美味しく楽しむためのおせち料理のコツ
アワビの味を最大限に引き出し、おせち料理を一層美味しく楽しむためのコツをご紹介します。
アワビの味を引き立てる調味料や組み合わせ:
・山葵:アワビの風味を引き立て、さっぱりとした味わいに。
・柚子:爽やかな香りがアワビの濃厚さを和らげる。
・日本酒:アワビの旨味を引き出し、全体的な味わいを調和させる。
アワビは高級食材ですが、その価値は単に値段だけではありません。その歴史、文化的意義、そして何より素晴らしい味わいを十分に理解し、楽しむことで、おせち料理はより一層特別なものになるでしょう。おせち料理に入れるアワビにこめた意味や作り方を知って、おせち料理をますます楽しみましょう。
しかし、おせち料理の準備には手間や時間がかかり、たくさんの具材が必要なので、自宅で作るのは難しいかもしれません。きちんと作れるか不安な方や食材を余らせてしまう心配がある方は、手軽においしいおせちを楽しめるOisixがおすすめです。
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