おせちになますが入っている理由・意味とは
おせちの二の重に入るなますは、大根とにんじんの色が美しいお料理です。
大根とにんじんをお酢で合わせた紅白なますの名前の由来をご存知の方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか?
地域によって少しずつ違う、全国のなます
紅白なますはかつて、生魚、大根、にんじん、酢を材料として作られていました。このことから「なます」と名付けられるようになり、その色合いがお祝いの水引のように紅白であることからお祝いの席に並べられる料理のひとつとなりました。
大根とにんじん以外に入る魚は日本全国、それぞれの地域によって特色が見受けられます。例えば、北海道の「氷頭なます」がその一例です。“氷頭(ひず)”とは鮭の鼻の軟骨のことを指していて、大根、にんじんと一緒に鮭の頭の部分をスライスしたものを調味料と和える郷土料理です。北海道の他にも一部の東北地方、新潟県でも親しまれています。
また、長崎県ではくじら、兵庫県では酢で〆た鯖など、地域によってさまざまななますが存在しています。魚はなく、大根とにんじんと刻んだ柚子で和えるなますもあります。
紅白なますの調理方法
なますの作り方はとっても簡単!しかも短時間でささっと作れてしまうので、メインの料理を作っている間に完成できちゃう手軽さです。料理の腕前に自信のない方でもすぐに作れる簡単レシピです。
紅白なますの作り方
- 材料
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- 大根1/4本
- にんじん1/3本
- 塩適量
- 砂糖大さじ2
- 酢大さじ3
- 刻んだ柚子(お好みで)少々
- 作り方
-
- 大根とにんじんの皮をむいて細切りにする。
- 細切りにした野菜に塩をふりかけ、しばらく放置する。
- 砂糖と酢を混ぜ合わせておく。
- 塩をふりかけた野菜を絞り、水分を捨てる。
- 混ぜ合わせた砂糖と酢を野菜と和える。
- お好みで刻んだ柚子の皮を盛り付ける。
なますは10分もあれば作れてしまう簡単でお手軽なのにお祝いの席にも並べられる優れもの!ぜひ作ってみてくださいね。せっかくなので氷頭なますの作り方もご紹介します。
氷頭なますの作り方
- 材料
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- 鮭の頭(氷頭)50g
- 大根1/4本
- にんじん1/3本
- 塩適量
- 砂糖大さじ1
- 酢大さじ2
- 醤油適量
- 刻んだ柚子(お好みで)少々
- 作り方
-
- 大根とにんじんの皮をむいて細切りにする。
- 細切りにした野菜に塩をふりかけ、しばらく放置する。
- 塩以外の調味料を混ぜ合わせておく。
- 塩をふりかけた野菜を絞り、水分を捨てる。
- 混ぜ合わせた調味料、氷頭、野菜を和える。
- お好みで刻んだ柚子の皮を盛り付ける。
あるだけで華やかさが増し、簡単に作れるなますですが、それすら手間だと感じる方はなますが入ったおせちを買うのも一つの手です。ぜひお試しください。