おせちの「無添加」って大丈夫?保存料なしで長期保存できる理由

おせちの「無添加」って大丈夫?保存料なしで長期保存できる理由

「無添加」のおせちをお探しの方は、何が「無添加」でお探しでしょうか?また、保存料無添加で保存して大丈夫?など、無添加について詳しく説明します。

よく見かける「保存料無添加」のおせち、日持ちするの?

お正月の三が日はおせちを食べようと思っていらっしゃる方にとっては、保存料無添加は日持ちという点において気になるところですよね。

食品を保存するため、加熱をはじめ、干したり、燻製にしたり、砂糖や酢漬けにしたりと日本人は昔から様々な方法を編み出してきました。中でも多用されたのは塩です。しかし、高血圧や脳卒中など塩分や糖分の摂りすぎによる病気の患者数の増加などから、減塩志向が定着しました。とはいえ、塩や砂糖を減らすと食品の傷みは早くなってしまいます。そこで、砂糖や塩をたくさん使った保存技術にかわり、保存料や酸化防止剤、脱酸素剤など、多岐にわたる保存技術が登場しました。その後も、缶詰や冷凍やレトルトパウチの技術の進歩により現在では減塩、低糖でも保存料無添加で保存することができるようになりました。

保存料無添加のおせちの多くは、冷凍状態で届きます。そして、解凍してから冷蔵庫で保存して2日間を賞味期限としているのが一般的です。冷凍の状態であれば1か月ほど日持ちしますが、カビや菌の増殖を抑制する保存料が入っていないので、解凍後は暖房のきいた部屋に放置したりせず、毎回冷蔵庫で保存し、賞味期限内に食べきることが大切です。

「無添加おせち」って他にも何が無添加なの?

おせちに限らずあらゆる商品に「無添加」の広告が表記されていますが、実は無添加表示には行政で定められた規則はありません。消費者は「食品添加物」や「保存料」という言葉に対してネガティブなイメージをもっていることが多いため、メーカーにとっては「無添加」という表記は武器になります。「無添加」の文字を見てなんとなく安心していませんか?

無添加表示に明確なルールはありませんが、食品添加物にはいくつかの分類があり、表示の仕方も法令によって定められています。意図的に「無添加」をイメージとして使っている場合もあるので、何が無添加なのかを商品説明やパッケージで必ず確認しましょう。

そもそも食品添加物とは?

食品添加物とは、様々な食品を製造や加工、保存する上で使用される物質のことをいいます。分かりやすくいうと、食品の形を作ったり、色や味を調整したり、日持ちがするようにしたり、栄養成分を強化したりするためのものです。

食品添加物は食品衛生法によって、次の4つに分類されています。

食品添加物種類詳細
食品添加物指定添加物安全性と有効性を確認され厚生労働大臣により指定されているもの
食品添加物既存添加物長年にわたり使われてきた天然添加物としての実績を厚生労働大臣が認め厚生省告示の既存添加物名簿に収載されているもの
食品添加物天然香料植物や動物を起源とする香料で食品の着香に使用されるもの
食品添加物一般飲食物添加物通常は食品として飲食されているもので添加物として用いるもの

では、具体的にはどんなものがあるのでしょう?食品添加物の種類や名称、その目的や効果の一例を確認してみましょう。

種類名称詳細
甘味料ステビア抽出物
<既存添加物>
キク科ステビア属の植物から抽出される
ガムや清涼飲料水に甘味をつける
甘味料キシリトール
<指定添加物>
野菜や果物に含まれる
清涼飲料水やガムに甘味をつける
香料カニ香料
<天然香料>
カニの身から抽出される香料
かまぼこ等の練り物に香りをつける
着色料クチナシ色素
<既存添加物>
クチナシの果実から抽出される着色料
きんとん等の発色を良くするのに使われる
保存料ソルビン酸
<指定添加物>
菌やカビの増殖を抑制する
チーズやハム、漬物などに使用されている
酸化防止剤亜硫酸ナトリウム
<指定添加物>
食品中の油脂の酸化を防止したり、果実加工品や漬物の変色を防ぐのに使われる
その他かんてん
<一般飲食物添加物>
テングサなどから抽出される粘質物
ようかんなどを成形する際に使われる
その他にがり
<既存添加物>
海水から得られる塩化マグネシウムを主成分とする
豆腐用凝固剤として使われる

他にも酸味料や漂白剤やゲル化剤など、一口に食品添加物といっても、種類や用途も様々ですね。「無添加」という表示はその食品に食品添加物が一切使われていないイメージをもってしまいがちですが、キシリトールや寒天も食品添加物の一種とあっては、なかなかに難しいです。同じような「無添加」を謳うおせちでも、何が無添加なのかを確認するとメーカーによってかなり大きな差があるはずです。

Oisixが冷凍おせちにこだわる理由とは

製造からお召し上がりいただくまで、常温や冷蔵状態で長く品質を保持するためには、塩分を濃くしたり保存料を使用することがあります。Oisixのおせちは子供から年配の方まで、幅広い世代の方に本当に「おいしい」と喜んでいただけるよう、余分なものに頼らず、作り立てをそのままお届けすることができる「冷凍おせち」にこだわって販売をしています。品質保持のための過剰な塩分や、不要な保存料を使用せずに、素材そのものがもつ旨みをいかしたやさしい味わいが身上です。

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他にもこんなこだわりがあります

見た目を豪華にするための合成着色料は使いません。

Oisixでは、見た目の華やかさよりも、お客様にご期待いただく「おいしさ」と「安心」のために、食材そのものの自然な色合いを最大に引き出せるよう素材選びや調理法を工夫しています。

Oisix基準での素材選び。

安さを追求して素材を妥協したり、調理品を大量に仕入れ盛り付けるだけのおせちは作りません。Oisix基準の基本方針は「つくった人が自分の子供に安心して食べさせることができる食品」です。そのためには日本各地はもちろん、海外にも足を運び素材を選んでいます。

開発に1年の歳月をかけています。

妥協をせずに見つけてきた素材の数々を最大限に活かした料理をお届けするため、原材料の選定から調理方法、味付けまで、開発に約1年かけています。試行錯誤を繰り返し、試食を重ね、前年にご購入いただいたお客様からのお便りすべてに目を通し、常に進化をし続けています。

こだわりの詰まったOisixのおせちなら笑顔で新年のスタートが切れそうですね。