Oisixプロママアドバイザー
予防医療コンサルタント 細川モモ 先生
アメリカで最先端の栄養学を学び、栄養アドバイザーの資格を取得。
医師、栄養士による予防医療チーム「Luvtelli Tokyo & New York」主宰。
1児のママ。著書に「妊娠中の食事(主婦の友社)」など。
妊娠中、胎児に栄養と酸素を運んでくれる血液は妊娠前の1.5倍※1にまで増えますが、この主な材料はたんぱく質。お腹が大きくなるにつれて摂取するたんぱく質を増やさないと、赤ちゃんの成長に影響する可能性があります。※2 実際に、体重増加に伴ってたんぱく質を適切に摂取することが効果があることが報告されています。※3 大きくなるおなかにあわせて、食事でとるたんぱく質量を増やし、赤ちゃんの成長をサポートしてあげましょう。
どんなものを食べればいいの?
たんぱく質はアミノ酸で構成されていますが、なかでも人の体内でつくることのできないアミノ酸を「必須アミノ酸」と言います。必須アミノ酸をバランスよく、多く含む良質なたんぱく質は、肉と魚、大豆製品、卵、乳製品の5種類。日替わりで肉や魚を食べるのではなく、5種類すべてを1日のどこかで食べるのが理想的です。
妊娠していない時は体重1kgに対して1〜1.4グラム必要で、妊娠中は必要量が増えます。後期は特に意識して食べましょう。
※たんぱく質量は、日本食品標準成分表2015年版(七訂)より算出
たんぱく質をたくさん摂ると、体重が増えすぎないか心配なんですが…
確かに、肉などは特に脂肪も多いため、カロリーが高くなります。偏って増やすと、体重が増えすぎてしまうかもしれません。でも、脂肪対策をきちんとすれば怖くありません!豚や牛には脂身などの脂肪が多く含まれるため、グリルする、スチームする、ボイルする、カットする、という方法で脂肪をおとしましょう。また、豚肉なら、ばら肉ではなくモモ肉やヒレ肉を選ぶなど脂身の少ない部位を選ぶことも大切です。
※1 Nutrition During Pregnancy: Part I Weight Gain: Part II Nutrient Supplements.
※2 Luvtelli Baby Book2
※3 Curr Opin Clin Nutr Metab Care. 2017 Feb 15.
Evidence-based interventions for improvement of maternal and child nutrition in low-income settings: what's new?